【減額調整の実例】家づくりでわが家が妥協した点と後悔しない着地点の見つけ方

家づくりって予算がつきものです。
よっぽど大金持ちでもない限り、家づくりで諦めたことの一つや二つあるのではないでしょうか。
うちもオプションで採用した設備はあるものの、一方で諦めたことも多々あります。

美月

建築士さんが言ってた「予算がある中でできる限りをやるのが楽しい」という言葉がずっと頭に残ってます


家づくり当初の夢見がちな時期に「あれもこれも!」と気持ちが大きくなるのはきっとあるあるですよね。

しかし、高いお金を払ったオプションが全く使わなかったら後悔ポイントになるかもしれません。
だから本当にお金を払う価値があるのか、本当に自分たちの生活に合っているのか。
見栄や流行りだけで採用していないか?考える必要があると思います。

でも減額調整だけだとせっかくの家づくりが楽しくなくなってしまいますよね。
この記事ではわが家の減額調整の実例をもとに、後悔しないための着地点をいくつか紹介していきたいと思います。

目次

ウォークイン収納を諦める

まずは間取りの減額調整についてです。
もう間取りを変えられないよという方は飛ばしてくださいね。


家づくり始めたばっかりの頃の私は打ち合わせでこんなことを言っていました。

美月

ファミクロはウォークインで4畳ほしくて、キッチンの横にパントリーもほしいです。もちろんウォークインで!!

この通り、ウォークイン大好き女でした。
ウォークイン=収納量が多いと思い込んでいたんです。

建築士さんには渋い顔をされました。
「予算と土地の関係でそこまで一階を広くできない」と。


でも、どうしてもファミクロとパントリーは一階にあってほしい!

「小さくてもいいからなんとかならないだろうか」と考えた私はインスタやブログやらで検索して調べに調べました。
その結果たどり着いた答えが「ウォークインを諦める」ということ。


ウォークインはどうしても通路に収納のデッドスペースができます。
人が通れるスペースというと60cmくらい。
そしてクローゼットの奥行きは大体60cmです。

ということは、人が通れるスペース分の収納を捨てているということになります。



ウォークイン収納というのは、人が通れる分広いだけで収納できる量が壁面収納と比べて実は大差なかったりします
そうなると「別にウォークインにこだわる必要はないや」と思えたんです。


なので、ファミクロはよくある壁面のクローゼットに。
パントリーは可動棚と広めのカップボードで収納を補う形にしました。
またパントリー室は叶いませんでしたが、将来的に小型冷凍庫を置けたらと考えていたので、可動棚の幅や奥行きなどは考慮しました。


私がウォークインがよかったのは、一階になるべく収納がある方がいいと思ったからです。
流石に4畳分のファミクロは壁面でも難しかったですがw
でもほしい場所に収納を確保するという本来の目的は達成できたので、ウォークインを諦めたことに全く後悔はありません。

標準仕様をよく調べてみる


わが家の減額調整対象の一つはトイレでした。

本当は一階だけタンクレスというのも案もあったんです。
タンクレスのアラウーノが標準で一階につけられたので。
でも結局一階も二階どちらもTOTOのZJ1というタンクありトイレを採用しました。


なぜならショールームで実際生で見て「全然これでいい」と思えたから。
ほしい機能も最低限あったし、ネットで調べてみたら口コミも良かったです。
「これがいい!」ではないけど、十分満足できる妥協点だと思いました。
おそうじ機能や自動開閉機能があったらベストでしたが、欲を言えばキリがありません。


実は、タンクありってスタイリッシュじゃないイメージを持っていました。
標準の仕様書を渡されて写真を見た時も、「うーん」という感じ。
でもショールームで実物を見てみるとその倍以上は良く見えたんです。

やっぱり平面で見るのと立体で見るのとは受ける印象が違いますね。
反対に、期待していたタンクレストイレは不思議としっくり来ませんでした。

美月

結果的にトイレだけで20万ほど減額に成功しました。
とにかくショールームで実物を見てみるのがおすすめ!


でもショールームで実物の標準仕様を見ても「やっぱり憧れのアレがいい!」と思ったものもありました。
私の場合はキッチンがそのパターンです。
そうなったらもう思い切って採用してみるのもありかなと思います。
きっとそこまで思い入れがあるのなら、採用しない方が後悔するかもしれません。

下位互換を調べる

下位互換というと言葉が悪いですね。
でも一番伝わりやすいかなと思って、あえてこのワードを使います。
もう少しやわらかく表現するなら廉価版でしょうか。

ヒット商品が出ると、似たような特徴を持った安い商品が次々と現れたりします。
なんならヒット商品じゃなくても「(商品名) + 似てる」で探せば類似商品が出てくるかもしれません。
それで納得できるか検討してみるというのもありだと思います。


例えば、ボロンという床材をご存知でしょうか?
温泉施設よくあるようなサラッとしたビニール織の床材です。
インスタで見かけて脱衣所の床材に使用したいなと思ったのですが正直高かったです

クッションフロアが1平米あたり3,000円ほどだとしたらその5倍。
大体15,000円ほど。いくら脱衣所が狭い空間といっても、その金額はちょっと…と躊躇しました。

でも似たようなビニール織の床材でサンゲツからココフロアという床材があるという情報を入手。
これだと1平米大体8,000円くらい。

・すべりにくい
・冬場ヒヤッとしない
・部屋の雰囲気に合う

と、クッションフロアよりは高いものの、求めていた床材の条件をクリアしたのでココフロアに決めました。
条件に合う類似品を探してみるというのも一つの手かもしれません。

美月

それでもし満足できるものが見つかるんだったら、これ以上のことはないですよね♪

既製品で似たものがないか調べる

もし造作が予算を圧迫しているなら、一度既製品を調べてみてください。

たとえばニッチ。
造作洗面で有名なアイカ工業は、埋め込み型のニッチも出していたりします。
トイレニッチやマガジンニッチ、洗面所のニッチなども。
しかもびっくりなのが、楽天市場に出品されていてネットでも買えるようになっています。


私はスパイスニッチをつける予定なんですが、はじめは造作を考えていました。
しかしどうしてもキッチンだと、気をつけていても水はねがきっかけで小口がヨレてきたりしそうです。
でもアイカ工業のニッチだったらメラミン素材なのでその心配はなし。
お手入れもしやすそう。


アイカ工業公式サイトより引用

しかも楽天で買うと15,000円とお手頃です。
お買い物マラソンやスーパーセールで買えばもっとお得かもしれません。
このように必ずしも造作じゃなくて、ネットで既製品を施主支給するのもおすすめの方法です。

DIYできないか考える

美月

クローゼットの収納内部って工務店やHMにおまかせしましたか?
うちは勝手に見積もりの中に入ってました


見積もり書を見てて思ったのですが、収納内部だけでも合計して10数万かかるんですね。
(クローゼットの数や掛け率よっても差が出るとは思いますが)
特に凝った収納にしてるわけでもなく、よくある棚板とハンガーパイプです。


それならIKEAのシステム収納もありかなと思っています。
BOAXEL(ボーアクセル)という商品で、自分で注文して収納パーツをカスタマイズできます。


ボーアクセルの良いところは可変性があるところ。
子どもが手の届くようにハンガーパイプの高さを調節したり、棚板をカゴに変えたり。
その時の生活スタイルで収納を変えられるのが最大のメリットだと思います。



上の画像は、うちの幅270cmのクローゼットを想定してシミュレーションしたものです。
店舗に行かなくても下のようなシステムプランナーで自分にあった収納を組み立てられます。
しかもそのままオンライン購入も可能です。


ただ自分たちで取り付ける手間と時間を考えると、3万円が安いかと言われれば微妙ですね。
でも他のシステム収納を考えるのであれば、お手頃な価格帯だとは思います。
それからIKEAはよく廃盤になるのでその点も注意が必要です。

お気に入りポイントを1つ作る

これは減額調整アイデアというよりは、後悔しないためという要素の方が大きいかもしれません。
私の場合これはお風呂でした。お風呂は容赦なく減額の対象にしました。
棚板やカウンター、外せるものはほぼ外したと思います。

美月

ちなみに工務店の標準仕様はTOTOのサザナです。


でもオプションに課金したポイントがいくつかあります。

・引き戸を開き戸に変更
・浴室ドアのタオル掛けを追加
・アクセントパネルの変更

掃除が楽なのはズボラの家づくりにおいて最重要項目だと思っています。
だから上の2つを採用するのはショールームを行く前から確定していました。

しかしアクセントパネルへの課金は、私にとってはちょっとした冒険でした。
だって、機能があるわけじゃありません。単に好みなだけ。

変更したパネルはパティオベージュという色なんですが、高級感があってとても素敵なパネルです。


ショールームですごく良いなと思って「それにしたいです」と伝えたのですが、少し後ろめたさがありました。
ただその他の減額調整を徹底したおかげで、アクセントパネルの追加料金が相殺されたようで。
採用できそうだと知った時テンションがグンと上がるのを感じました。


それからお風呂が完成するのを心待ちにしている自分がいます。
以前まではお風呂なんて真っ白で、浴槽とシャワーさえあればいいと思っていた私がです。

もしそんなお風呂になっていたら「減額のことばかり目を向けずにもっと考えれば良かった」と思ったかもしれません。
でも好きなアクセントパネルにしたおかげで、お風呂で他に後悔することがあっても、多少は目が瞑れる気がします。
空間にお気に入りのものが一つでもあるってすごく大事なことだと私は思うんです。


だから、トイレでも洗面でも何でもいいです。
減額調整をする代わりに、例えば壁紙は好きなものにしてみるとか、お気に入りの小物を飾る場所を作ってみるとか。
その空間を愛せるようなアイデアがあれば、後悔って意外と少なくなるかもしれません。

美月

以上、「家づくりでわが家が妥協した点と後悔しない着地点の見つけ方」でした!大きな減額調整の紹介はできませんでしたが、一つでも共感したり参考にしてもらえたら何よりです。

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この記事を書いた人

アラサー夫婦と娘と猫の3人と1匹暮らし。
ズボラなのに「スッキリ暮らしたい」という矛盾を抱えながら、日々過ごしています。
ズボラならではの目線で、楽できる家づくりをお届けします。

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