水回りの床にはクッションフロアやフロアタイルが選ばれる場合が多いのではないでしょうか?
フローリングと比べて圧倒的にお手入れがしやすく、とても優秀な床材ですよね。
ただ、私はその両者とも水回りの床として選ぶのにピンときませんでした。
というのも、滑りにくく冬場冷たくない床が私が脱衣所の床に求めていた条件だったからです。
それに加えて且つお手入れがしやすさは重視したポイントでした。
そんな床はないだろうか、と探し求めて三千里。
そしてサンゲツのココフロアを見つけました。
同じような床材にアドヴァン社のボロンがありましたが、そちらは高くて断念しました。
早速サンプルを取り寄せて、気になる点を検証しました。
今回はその結果をシェアしていきたいと思います。ココフロアを水回りの床材に考えている方の参考になれば幸いです。
ココフロアって何?
公式サイトの記載では「ビニールの糸を織り込んだ新感覚の床材」
例えるなら、温泉施設の更衣室の床ですね。
実際にココフロアを使用しているホテルや温泉施設もあるようです。
長尺シートとフロアタイルの2種類から選べて、それぞれ厚みやサイズが違います。
長尺シート
巾200cm・厚み3.0mm
フロアタイル
50cm角・厚み3.2mm
フロアタイルは基本的に市松張りが推奨されているので、上の写真のように連続した柄にするなら長尺シート、市松張りの和の雰囲気を求めるならフロアタイルがいいのかなと思います。
足ざわりと踏み心地
ビニール織りなので、ややしっかりした感触。
張り方によっては和の雰囲気も出せるココフロアですが、畳よりは硬めです。
ざらざらしていて滑りにくそうだなというのがサンプルを踏んで感じた第一の感想。
足裏が床をグッと掴みやすくて、たとえばペットスペースの床なんかにも向いてるかもしれません。
私はクッションフロアのペタペタした感触があまり好きでないので、ココフロアは好印象でした。
お風呂上がりの素足で歩くのにサッパリしていて良さそうです。
カラーバリエーション
実際にサンプルを床に敷いたものとカタログの写真との比較です。
PG-22271(シート)・PG-22275(タイル)
同一商品:GT-1090-R, GT-7090-R
PG-22272(シート)・PG-22276(タイル)
同一商品:GT-1088-R, GT-7088-R
PG-22273(シート)・PG-22277(タイル)
同一商品:GT-1089-R, GT-7089-R
PG-22274(シート)・PG-22278(タイル)
同一商品:GT-1091-R, GT-7091-R
PG-22279(シート)・PG-22282(タイル)
同一商品:GT-1096-R, GT-7096-R
価格
気になる価格はこちら。
フロアタイルは2,325円/枚 , 9,300円/㎡ (税別)
長尺シートは16,600円/M , 8,300円/㎡ (税別)
洗面所の平均的な広さは2畳。
2畳は約3.65㎡なので
フロアタイルの場合、33,945円。
長尺シートの場合、30,295円。
このくらいの金額が定価でかかる計算になります。
もちろん掛け率によっても値段が変わります。
追加で工賃などがかかってくるかと思うので、この値段は参考程度だと思って見てください。
DIYする場合は楽天市場でも購入できます。
ココフロアの気になる点
耐水性(防水性)について
水回りの床材として考えるなら、気になるのが水に強いかどうか。
脱衣所の床候補として考えていたので、サンプル全てを脱衣所の床に並べ敷いて半月過ごしてみました。
1日目はバスマットなし
まずはバスマットも敷かず、お風呂から上がってびしょびしょの身体でココフロアの上に立ちました。
そのまま濡れた身体と髪の毛を拭いて1日目の検証終了。
ココフロアの上にボトボトと大きな水滴が落ちていましたが、耐水性の程はいかほどでしょうか?
この時1歳の娘の身体を拭いて寝かしつけのために寝室に行かないといけなかったので、すぐに結果を確認することはできませんでした。
数時間後、寝る前にココフロアを確認してみたところ、表面は少し湿っている感じ。
裏面をひっくり返すと下のクッションフロアが濡れていました。
どうやらバスマットなしでそのままココフロアに直行はダメなようです。
やはり網目から下に水気が漏れてしまうのでしょうか。
そのまま立て掛けておくと、ヨレたりたわんだりすることなく元通りにカラッと乾きました。
それからはバスマットあり
バスマットを敷いて再検証。
珪藻土のバスマットを使って半月ほど経ちますが、以降は水気が漏れる事件は起きていません。
1日目ほどではないものの、多少は濡れた足で踏んだりしているのですが、その程度なら問題がないようです。
ペットスペースでの使用について
わが家ではペットスペースに使う予定はないのですが、「これはペットスペースにココフロアを使いたい方に有益なエピソードでは?」と思ったので言及しておきます。
お風呂前に娘を裸で待機させて着替えていたら、娘がココフロアの上で粗相をしました。
その時に手のひら大のおしっこがココフロアに広がったんですが、すぐにサンプルを持ち上げて水洗いしたら染み込むことなく処理できました。
その際にサンプルを傾けたらスイーっと流れていくおしっこを見て、ココフロアの撥水性を実感しました。
上記のお風呂上がりの実験で水気が染み込んだのは時間が経過していたのもあるかもしれません。
もし多量の水気に晒されてもすぐにタオルか何かで拭き取れば、撥水性があるのでそこまでダメージはなさそうです。
またビニール製なので、きちんと洗い流して乾かせばおしっこのニオイなどもその後気になりませんでした。
網目にゴミは入り込むか
ココフロアについて検索していくと、「網目にゴミが入りやすいかも」という口コミがちらほら。
ズボラとしてはそこは気になるところです。
もし掃除が大変な床材なのであれば他にどんなメリットがあろうとも、覆されるくらいのデメリットになり得ます。
そこで、こんな検証をしてみました。
「ココフロアの上で小麦粉をまいたら、どのくらいの手間で綺麗になるのか?」
勿体ないですが小麦粉をゴミに見立ててココフロアに振りかけました。
ミニほうきとちりとりで掃除したら
まずほうきとちりとりで掃除してみました。
10回ほどシャシャシャッと掃くとぱっと見綺麗になりましたが、よく見ると網目に小麦粉がまだ残っています。
この網目に引っかかっている小麦粉まで完全に綺麗にするには、ほうきだけでは力不足なようです。
もっと吸引力のあるものならいけるかも。
ロボット掃除機で掃除したら
吸引力を求めて、今度はロボット掃除機に頼ってみました。
もしこれで完全に綺麗にしてくれるなら、毎日の掃除は一任しておけるから言うことなしですね。
そして結果がこちら。
うっすらと白い跡が残っています。
これはちょっと…綺麗になったとは言いづらい。
でも彼の実力はこんなもんじゃありません。
実はこのロボット掃除機、水拭きもできるスゴいやつなんです。
わが家は猫を飼っているので彼が来るまでは抜け毛に一年中悩まされてました。
掃除がままならない時なんか廊下の隅に猫の毛が毛ボコリになって落ちていたんですが、今はツルピカの廊下が日々保たれています。
貯水タンクに水を溜めて再チャレンジしてみたところ…
水拭きなしよりは綺麗になったけど、まだ白い跡が残ってますね。
清掃終了を待たずにここで検証は切り上げてしまったので、もしかしたら最後まで待てば何往復かして綺麗になったかもしれません。
ウェットティッシュで拭いたら
細かい網目まで掃除しようと思うと、掃き掃除や吸引力でもあまり効果がないと察したので、今度はウェットティッシュで拭いてみました。
すると少し拭いただけなのに網目に引っかかった小麦粉まで綺麗に…!
私が試した中ではこれが一番有効な掃除方法でした。
結論
ココフロアを検討してる方は水回りに使いたい方が多いと思うので、おそらく小麦粉はぶちまけることはないとは思いますがw
ココフロアに挟まった小麦粉を綺麗にするにはウェットティッシュが一番だという結論に至りました。
ただ私はズボラなので、毎日ウェットティッシュで掃除するというのはとても現実的じゃありません。
日々の掃除はロボット掃除機で水拭き清掃してもらって、気が向いた時に固く絞ったタオルで拭き掃除するのが一番良さそう
まとめ
水回りにも使えなくはなさそうだが完全防水ではない
細かい箇所のお手入れは水拭きが一番効果的
水回りに絶対おすすめ!と言える床材ではないけど、足ざわりや撥水性が良かったのでわが家は採用する方向で考えています。
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