先日造作カップボードの打ち合わせに行ってきました。
向かった先は、インスタで1万フォロワーを抱えるoguma製作所さんの事務所。
インスタで注文住宅の情報収集をしている人は知っている人も多いのでは?
無垢材のオーダー家具を作られていて、それがとてもお洒落で美しいんです。
今回はそのoguma製作所さんへ打ち合わせに行ってきたので、打ち合わせレポとどんな造作カップボードをお願いしたのかについてお届けします。
・無垢材を使った造作カップボードを検討中の方
・oguma製作所のオーダー家具について詳しく知りたい方
・造作カップボードの寸法や収納に悩んでいる方
oguma製作所 打ち合わせレポ
メールでお問い合わせ
私の場合、まずはoguma製作所ホームページのお問い合わせフォームから見積もりの希望メールを送りました。
メールの内容は以下のような感じです。
・大まかなカップボードのサイズ
・希望の素材と取手
・着工予定日
・イメージ画像
造作カップボードの費用がいくらするのかわからなくてビビってたので、まずは概算の見積もりをメールでお願いしました。
インスタを見てかなりoguma製作所さんに心が傾いていたので100万とか言われたらどうしようかと思ってましたw
返信メールでいただいた概算見積もりでは予算の範囲内だったので、「じゃあぜひ」ということで打ち合わせの日程を決める流れに。
見積もりの記事は後日書きたいと思っているので割愛しますが、oguma製作所さんは思ったよりもリーズナブルでした。
約3メートルの無垢材のカップボードで、真鍮を使って「え!?このお値段?」
私の給料ウンヶ月分なのでもちろん高いことには違いないのですが。
検索上位に出てきたオーダー家具屋さんで相見積もり取りましたが、それこそ100万近かったので多分リーズナブルな方じゃないかと。
いざoguma製作所へ
メールで打ち合わせの日程を決めて、夫と1歳の娘と一緒に打ち合わせに向かいました。
oguma製作所さんの事務所は大阪の吹田市にあります。
住宅街の一角にあるので、事務所というか…アパートという感じ?
たぶん看板がなければ気づくのはなかなか難しいと思いますw
中に入ると、無垢材の家具が並んでいました。
インスタで見かける出来立てピカピカじゃなくて、使い込まれたヴィンテージ感溢れる家具たち。
本物を使ってるからこその経年美化。これもまた素敵です。
打ち合わせに応じてくださったのは男性と若い女性。
いただいた名刺を拝見するとお二人とも建築士さんのようです。
なんだか資格を持ってらっしゃる方というだけで安心感がありますね!(単純)
カップボードの寸法決め
打ち合わせではまず、造作カップボードの希望の寸法をざっくりお伝えしました。
「この収納ケースを使いたいから、内寸はこのサイズで」
「LDKに入った時にゴミ箱スペースが見えないようにしてほしい」
と素人の要望にも、お渡しした家の図面を見ながら描いていただきました。
それがこちら。
幅295cm、奥行50cm、高さ90cmの大きなカップボードです。
無垢材でこのサイズの造作カップボード、きっと存在感たっぷりですね。
考えるだけでワクワクします。
窓の位置や冷蔵庫の位置も考慮して作っていただきました。
横から見た図↓
155cmの私の身長に合わせて飾り棚の位置も考えていただきました。
指定したこと① 左端をキャビネットに
指定したこと1つ目は左端の引き出しのサイズです。
ここだけ幅が狭いのは、キャビネットとして使う予定だからです。
下の画像のようにバーチカルファイリングという収納方法で、書類収納を収納しようと思っています。
なのでA4のフォルダが入るサイズに指定しました。
私自身収納を考えるのが好きなので、書類収納はいろんな方法を試しましたが、なんだかんだ書類収納はこの収納方法が最強だと思ってます。
引き出せるし、全体見渡せるし、見出しで見つけやすいし。
画像:株式会社くろがね工作所より引用
書類って重いですが、oguma製作所さんのカップボードはレールの耐荷重が40kgもあるんです。
しかもソフトクローズ機能付き。
これならキャビネット使いにも対応できそうです。
幅広のカップボードをお考えの方は、カップボードを書類収納として使うのもアリだと思います!
指定したこと② 2段目を深く
その次に指定したのが2段目の引き出しの深さです。
2段目が一番深くなるようにしてもらいました。
通常のメーカーで売られているカップボードって下段が一番深いですよね。
私も以前までは気にしたこともありませんでしたが、インスタでこの投稿を見た時衝撃を受けたと同時に、「絶対私もこうする!」と決意しました。
2段目を深くしてトトノで「立てる食器収納」
完璧です(拍手喝采)
屈まなくていいなんて…!これこそ私が求めていた食器収納。
なので、カップボードの奥行はトトノありきで決まりました。
トトノがピッタリ収まるのが奥行42cmで、内寸の奥行42cmを確保するためにカップボードの奥行を50cmにしました。
一般的なカップボードが奥行45cmなので多少キッチンの通路幅が狭くなりますが、スッキリ収納できるならそれも厭いません。
これで2段目によく使うお皿を全部立てて収納できれば、食洗機→カップボードの食器の移動のハードルも少しは低くなることでしょう。
ズボラな性格な私には、屈んで引き出すって動作がめんどくさい!!
それがなくなると思うだけでテンションが上がります。
おそらく中年以降になったら、さらにありがたみが増しそうな予感。
指定したこと③ 見えない場所にゴミ箱スペース
キッチンのゴミ箱計画は忘れるとめっちゃ厄介なので、事前に考えていました。
カップボードにゴミ箱スペースがあると動線を塞ぐことなく便利です。
うちの間取り上、LDKを入ってすぐ視線の先に造作カップボードが見えるんです。
なんなら、ガラスドア越しに玄関からも見えます。
文章ではわかりづらいと思うのでアプリで作ったパースで見せますね。
LDKを大きく印象付ける位置にカップボードがあるんですよね。
これが私が「家具のような造作カップボード」にこだわった理由でもあります。
なので、せっかくだからゴミ箱という生活感の塊を隠したいと思っていました。
「できればキッチンの腰壁に隠れる位置で」と指定したのはそういう理由からです。
担当者さんは私の意図を汲んで図面を見ながら寸法を書いてくださいました。
素人が図面を見ても、どの位置なら見えないなんてわからないのでとても助かりました。
動線を考えて、シンク後ろにゴミ箱が来るようにお願いしました。
ちなみにソロウのゴミ箱45Lが3つ分入るスペースをとってもらっています。
指定したこと④ 飾り棚
インテリアセンス皆無の私ですが、新居ではインテリアを楽しみたいというささやかな野望があります。
なので飾り棚も一緒にお願いすることにしました。
スッキリした見た目が良かったので棚受けは無しでとお願いしたら、
「埋め込みになるので工務店の方にお願いして取り付けてもらってください」とのことでした。
埋め込みになると気密性などに関わるので、おそらく関与できない範囲なんでしょうね。
材料だけ支給してもらって、大工さんに取り付けてもらうという形になりそうです。
素材決め
寸法が大体決まったら次は素材決めをしました。
まずはカップボード自体の素材。
・オーク材
・クリ材
・クルミ材
・タモ材
・ウォールナット材
他にも公式サイトを見たらチェリー、チーク、木以外にもメラミン素材などがあるようです。
オークとクリとタモは同じ値段で、ウォールナットやクルミになると少し値段が上がるとのこと。
オーク系は私の好みど真ん中だったので、全然問題無し。
検討したのはクリ材、オーク材、タモ材の3種類です。
(奥は私が持参した床材のサンプルです)
ここで夫婦の意見が分かれました。
オーク材にしたい私と、クリ材にしたい夫。
担当者さんは「正直見分けるのは難しいですよ」とおっしゃっていましたがw
夫は事務所にあるクリ材のカップボードに魅力を感じたらしいです。
かすれ具合がいいとか?
一方で私は床材がオークなんだから、オークにしといたほうが無難じゃない?という考え。
打ち合わせ後、二人で話し合ってクリ材で行くことに。
担当者さんの言葉通りオークと見分けるのが難しいほど似ているので、床材に合わないということはないだろうし夫のこだわりに委ねました。
ちなみにオーク材を選んだら3メートル分作れるけど、クリ材はカップボードが2分割するとのことです。
ちょうどゴミ箱スペースで分断されるのかな。
天板が分け目ができるのと模様が繋がらないなどのデメリットがあるようですが、担当者さん曰く「家電を乗せてしまえば全然わからないレベルです」とのこと。
取っ手決め
素材が決めれば、次は取っ手を決めます。
取っ手のバリエーションはこんな感じ。
・真鍮(しんちゅう)
・スチール
・ステンレス
・掘り込み
・つまみ
事務所ではカップボードがいくつか設置されてあったので、イメージが湧きやすかったです。
そしてここでも意見が分かれました。
真鍮派の私とスチール派の夫。
私は木とゴールドの組み合わせが好きなので真鍮派。
夫は錆びたスチールの風合いが好みらしくてスチール派。
確かに錆びたスチールは私もかっこいいなと思います。
でも錆びるまでに何年かかるのよ?
スチールの黒は少し家の雰囲気が崩れるなと考えた私は断然真鍮を推しました。
これが経年したスチール。
取っ手が少し太めで無骨な雰囲気を持っています。
そしてこちらが経年した真鍮。
取っ手が華奢でエレガントな感じ。
話し合った結果、取っ手は真鍮に。
素材決めは夫に譲ったので、取っ手は私の意見を採用してもらうことにしました。
インスタでピカピカゴールドな真鍮は見てきましたが、経年した真鍮は生で初めて見たので良い経験でした。
そして、もし色褪せても愛せる!という自信が湧きました。
ちなみにoguma製作所さんで依頼されるほとんどの方が真鍮の取っ手を選ばれるそうです。
値段はスチール < 真鍮 < ステンレスとのこと。
スチールと真鍮の値段差はあまり大きくなく、ステンレスは高いせいか選ぶ人はほとんどいないとのことでした。
その他の仕様決め
そのほかに塗装も選びました。
木の味わいが楽しめるオイル塗装か水に強いウレタン塗装か。
ウレタン塗装は水に強くなる分、テカテカするらしいです。
せっかく無垢材にするのでオイル塗装にしてもらいました。
天板はステンレスも選べましたが、「家具っぽさ」を重視していたので木の天板で。
決めたのはそのくらいかな?
打ち合わせは1時間程度で終わりました。
後日談
後日メールで詳細のお見積もりと図面が送られてきました。
「ぜひogumaさんでお願いしたいです」とメールで伝えると、具体的な案内をいただきました。
着手金を入金したら製作を始めるとのことで納期は3〜4ヶ月。
担当者さんによると予約がいっぱい詰まってるらしいです。
引き渡し日に間に合うか間に合わないかの瀬戸際になりそうだったので、早々と振り込んできました。
また現地にも来てくださるそうで、その時にサイズなどの変更もできるみたいです。
商売っけも強引さもなく、素朴な方達でとても好感を持てました。
もし「家具のような造作カップボード作ってくれるとこでいいとこないかな?」とお探しの方はoguma製作所さんを候補に入れてみてはいかがでしょうか?
北摂に事務所があるので関西の納品が多いようですが、打ち合わせもメールで完結できて今は全国に納品されているそうです。
今回は現在人気急上昇中のoguma製作所さんの打ち合わせレポでした!
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